先月に来院された消防士さんの経過です。
半年前から右膝が痛み、さまざまな治療法を既に試されていました。痛みの位置は右膝の内側、関節よりも少し下の部分です。(鵞足という部分)
トレーニングに長いジョグ(*消防士さんはほぼ毎日、トレーニングするんです)が入ると、右の股関節=鼠径部にも鈍い痛みが出る。
「病院ではレントゲンとMRI。少し、関節の消耗があると聞いたけど、いわゆる「様子見」でしたね。」
この、「様子見」。
一番やっかいですよね???
せぼね研究室は「股関節歪みチェック」ができますので大丈夫です。問診、動き方、視診などを組み合わせて判別していきます。
この方の右股関節も大きく内側へ回旋した歪み(=偏り)を示していることが判明しました。消防士さんの訓練も結構、右足を軸にしたり、普段から偏った動きをするんですね。私も勉強になりました。
膝の痛みにはまず、大抵、股関節の予兆があったはずなんです。しかし、なかなか認識はできないように感じます。違和感ってしばらく経つと忘れてしまうんですよ。
言いたいのは、ある部位に痛みがある時、その痛い部位よりも1つ手前の関節を疑うという事です。膝の痛みなら、よくチェックすべきは股関節なんです。
その調整と、家での自己エクササイズ、普段から控えた方がよい動きを伝え、10日後に可能であれば来院をという提案をさせていただきました。せぼね研究室では次回来院の強制はしません。
コロナの影響もあり、外出を控えたい人も多いですので、生活上の注意点とセルフエクササイズ(=個人個人で違う、オーダーメイドです)をしっかり伝える事を最重視しています。最終的には患者さん自身で痛みや歪みをコントロールできる状態が一番大切だと、以前から考えております。
何より、
「原因が分かった事が収穫です!!初めて言われた事ばかりだったけど、説明を聞いて納得です!」
の言葉が私には嬉しかったです。